いつもありがとうございます。●●です。
初歩的な質問ですが宜しくお願い致します。
●遺言執行人名義口座からの出金タイミングについて
遺言書に基づき、遺言執行人名義の銀行口座に、
被相続人名義の預金すべてが移管されている状態なのですが、
遺言執行人名義の銀行口座から、
相続人の口座への移動するタイミング(一般的な流れ、ルール)を
教えて頂けますでしょうか。
相続税の納税をするための資金が必要になるため、
上記の流れを教えて下さい。
●補足
遺言執行人の弁護士さんが体調を崩されている(思考力も弱くなっている)ため、
こちらからもろもろ投げかけなければならない状態になっております。
※
①[law-sodankai 1211]
【特定遺贈・包括遺贈の判定及び遺産分割協議書の作成について】
https://zeirishi-law.jp/qa/2777
とても貴重な詳細な解説を頂き、頭の中がすべて整理できました。
ありがとうございました。
②[law-sodankai 1065]
【遺言執行者に対する報酬の減額交渉方法について】
https://zeirishi-law.jp/qa/1606
上記はすべて同じ案件です。
宜しくお願い致します。
ご質問ありがとうございます。
弁護士法人ピクト法律事務所の永吉です。
>遺言執行人の弁護士さんが体調を崩されている(思考力も弱くなっている)ため、
>こちらからもろもろ投げかけなければならない状態になっております。
>※
>①[law-sodankai 1211]
>【特定遺贈・包括遺贈の判定及び遺産分割協議書の作成について】
>とても貴重な詳細な解説を頂き、頭の中がすべて整理できました。
>ありがとうございました。
>②[law-sodankai 1065]
>【遺言執行者に対する報酬の減額交渉方法について】
これは、なかなか大変な事案ですね。
心中お察しいたします。
1 ご質問
>●遺言執行人名義口座からの出金タイミングについて
>遺言書に基づき、遺言執行人名義の銀行口座に、
>被相続人名義の預金すべてが移管されている状態なのですが、
>遺言執行人名義の銀行口座から、
>相続人の口座への移動するタイミング(一般的な流れ、ルール)を
>教えて頂けますでしょうか。
>相続税の納税をするための資金が必要になるため、
>上記の流れを教えて下さい。
2 回答
一般的には、遺言執行人名義の口座から、
相続人に預かっているお金を返還する(移動する)
タイミングは、遺言書の執行が終わった時となります。
依頼者様から預かったお金を移動させるタイミングで、
遺言執行者としての報酬を差し引く(相殺する)
こととなると考えられますので、
遺言書の執行が終了したときが一般的と思われます。
特に明確なルールはございませんが、
一度全額を返還して、またあらためて報酬を
振り込みなおしてもらうことによる煩雑さ
や手数料を回避したいというところでそのように
されています。
特に今回のケースで、
包括遺贈と解するのか特定遺贈と解するのか
により、執行者としては対応が変わりますので、
早期に執行者の遺言書に対する判断に従い
遺産分割を誰と誰がするのか等も含めて、
判断してもらい、実行するしか方法がないか
と思います。
明確なルールがあるわけではないので、
通常のケースであれば、相続税の支払い
が必要ということで、
相続人全員が合意して相続税の支払いに充てるもので
あることが明記されたような合意書を作成し、
遺言執行者に対して、預金の移動を
認めてもらうという対応も可能かと思います。
ただし、今回のケースでは、
そもそもの遺言の性質(相続人(包括受遺者含む)の範囲)
について争いがありますので、
遺言執行者としては、応じてくれるかという
と微妙なところもあるように思います。
>遺言執行人の弁護士さんが体調を崩されている(思考力も弱くなっている)ため、
>こちらからもろもろ投げかけなければならない状態になっております。
ということで、あまりにひどい状態という
ことですと、
>②[law-sodankai 1065]
>【遺言執行者に対する報酬の減額交渉方法について】
にも記載があります通り、
遺言執行者解任の申立ても検討しても
良いかもしれません。
よろしくお願い申し上げます。