普通借家契約から定期借家契約への変更について

ご質問、ありがとうございます。
弁護士法人ピクト法律事務所の永吉です。

１ ご質問

＞顧問先様の会社が賃借している事務所は再開発地域になります。
＞今般、当該ビルの不動産管理会社から、普通借家契約から、定期借家契約
＞へ変更してほしいと相談が来たとのことです。

＞再開発の関係で貸主都合で契約を切りたいと思われるのですが、
＞この場合、どのような対応すべきなのでしょうか？
＞なんと答えるべきか。相手に何を確認すべきか。などなど。
＞後々後悔しないようにしたいのですが？

＞顧問先様を守る立場からはどのようなアドバイスがありますか。

２ 回答

顧問先様のお立場からは、契約変更に応じないという対応が
良いでしょう。

本来、普通借家契約で、貸主から契約の更新を拒否
するためには、「正当の事由」が必要です。

いわゆる立退料というものは、
この「正当な事由」を基礎付けるため
（または合意により賃貸借を終了するため）
に支払われるものです。

つまり、今貸主が言っているのは、
将来立退料の支払いなしに、建物も明渡しが
要求することが難しいため、このようなことを
行ってきているということですので、
顧問先様としては応じない方が良いでしょう。

現時点では、
「一方的に不利になってしまうので、変更には応じかねます。」
等伝えればよろしいかと存じます。

その場合でも、強硬に貸主から契約の切り替えを
しないならば、契約を更新しない等を言われるようで
したら、弊社の無料対面相談等をご利用ください。

よろしくお願い申し上げます。