未分割の貸家アパートの更新

ご質問、ありがとうございます。
弁護士法人ピクト法律事務所の永吉です。

１ ご質問

＞財産の中に貸家アパートがあり、5月末で更新の時期を迎えます。
＞こういったケースでは、更新する側の契約者は、相続人代表を決めて契
＞約を交わすのでしょうか。
＞それとも相続人の連名で契約を交わすのでしょうか。

２ 回答

そうですね。どちらの方法も存在します。

すべての相続人連名で行うのであれば、それで特段問題はありません。

一方で、実務上は、すべての相続人連名というのも
違和感があるということで、先生のご指摘のように、
代表者を定めて契約を締結することも多いです。

ただし、不動産の賃貸借契約の更新は、法的にいうと
共有物の「管理行為」に該当して、共有持分の過半数の
同意が必要となります。

したがって、特定の代表者による場合には、
紛争予防のため、各相続人に同意を与える旨の書面
（確認書、覚書等名目は何でも大丈夫です。）
を作成しておくと良いでしょう。

よろしくお願い申し上げます。